染の小道

Posted by on 2017年2月27日

2月24日(金)~26日(日)の3日間、新宿区「中井」の町筋で『染の小道』のイベントが行われました。町を二分して、清流・妙正寺川が流れる「中井」は、西武鉄道「新宿線」と都営地下鉄「大江戸線」の乗り換え町で、「西武新宿駅」から各駅停車で10分程度。大江戸線「東中野」からは、たった一駅という足の便の良さです。

『染の小道』は、染物産業の町「中井」が、『染』に親しんでもらうために、2011年に始めたイベントです。「中井」の町に点在する染物業者が、各自の工房を公開してくれるほか、町の色々なお店が『染』をテーマに、小物の販売、特別メニューの料理提供などで、来訪者をもてなしてくれます。

町を流れる妙正寺川の川面いっぱいに、色とりどりに染め上げた反物を幾筋も展示する風景は、このイベントを象徴する景観で、訪れる人たちの目を引いていました。

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着物と切っても切れない関係の『染』のイベントらしく、期間中は男女を問わず、和服姿の人が大勢見られました。伝統的な着付けの人、今風にアレンジした気軽な着方を楽しむ人、それぞれに和の装いを満喫しているかのようでした。期間中、着物姿の多い「中井」の町は、人で賑わうのですが、しっとり潤った空気が漂っていました。

「染物」は、新宿区の伝統産業のひとつです。区内の落合・高田馬場・西早稲田などの地域では、江戸時代からの染の技術が脈々と受け継がれています。今日でも染色産業に関連する多様な業者が技を結集して、現代感覚に溢れた素晴らしい品々を、この地から産み出しています。

江戸時代、江戸の町々では多くの染物職人が仕事をしていました。染物産業には、きれいな水が必要なので、いずれも川筋にそって仕事場を構えていました。

江戸の染色産業は、武士の裃や袴に使われた“江戸小紋”や、”手描き友禅“などで名声を得て、京都、金沢と並ぶ三大染物産地でした。

時代が流れ、明治維新後も、東京の染色産業は賑わっていました。しかし、大正中期以降、川の水が次第に汚れて行くに従って、良質な清流を求める生産者は、新宿の「神田川」「妙正寺川」流域に集まってきました。今日では、「神田川」で染物を晒すことは無くなりましたが、新宿区には多様な伝統技術を継承する、およそ140の染色専門業者があり、その半数近くが「中井」「落合」地区を拠点にしています。

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『染の小道』は、毎年2月下旬に開催されます。このイベントをご縁に、手描き友禅、刺繡、湯のし、洗い張りなど、およそ200人、11業種の職人さん達が、伝統の技を継承して仕事場を構えている「中井」の町を応援したいですね!

 

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