Daily Archives: 2017年5月1日

バスタ新宿

「新宿駅」南口を出ると、目の前は国道20号(甲州街道)です。この道路は、「新宿駅」発着のすべての線路をまたぐ跨線橋ですが、歩車道合わせて幅50メートルの広さです。車両と人の交通量もケタ違いに多く、“橋”という感じではなく“地面”です。その国道20号の向かい側の4階建ての施設が《バスタ新宿》です。         ご存知の方も多いと思いますが、この《バスタ新宿》は、新宿発着の全ての定期長距離路線バスのターミナルです。 従来、新宿駅周辺では、路上の19か所に定期長距離バスの発着場所が分散して置かれているうえに、団体旅行のバスが、空いている場所に並び、利用者は自分の乗るバスを探して右往左往していました。もちろん何十台というバスがズラ~~と路上駐車をしているので、交通の障害にもなっていました。また、「新宿駅」の南口では、恒常的に客待ちタクシーが路上に並び、交通渋滞の元凶にもなっていました。 その長距離バスとタクシーをまとめて収容して利用者の利便性を増し、交通渋滞を解消する目的で造られたのが《バスタ新宿》です。新宿のバスのターミナルだから《バスタ新宿》と名付けられましたが、国土交通省ではこれを《交通結節点》と名付けていました。 この《バスタ新宿》を含む新宿駅南口地域の再開発は2000年(平成10年)にスタートし、昨年、2016年4月4日に終了しました。 利用する人たちは気にしていないでしょうが、この《バスタ新宿》を含む再開発は、線路上の空間に人口地盤を造って構築されたので、国道20号に接しているフロアは2階です。もちろん1階には早朝から深夜まで、休むことなく20以上の路線の電車が往来しています。 ナイショの話ですが、住居表示を見ると「渋谷区千駄ヶ谷5-24-55」となっていますので、実際は「渋谷区」にある施設で、「新宿」の表示は?です。とは云っても、新宿駅に出入りする路線が次第に多くなり、何本かのプラットフォームは、国道20号の下をくぐって、「代々木駅」方面に延びて、「渋谷区」に食い込んでいますので、「新宿駅」も?と云えなくも有りません。 何はともあれ、《バスタ新宿》の2階は、複数の「新宿駅」の新改札口、隣接する高層ビル「ミライナタワー」に接続しています。おしゃれなレストラン、カフェバー、スイーツショップ、アパレルショップなども並んでいるので、使い勝手はグ~です。                             3階は、タクシー、一般車両の乗降車と高速路線バスの降車場所です。跨線橋の国道20号からエスカレーターでダイレクトに昇り降りできるので、アクセスは意外なほど簡単です。 高速路線バスのお客さんは全てこの階で降りるので、東京都が観光案内所を開設しています。                             4階は青空が爽やかな屋上階です。3階でお客さんを降ろした空のバスが昇って来て、出発のお客さんを乗せて全国に散っていきます。屋上の四角い平面の壁面に沿って、楕円のサークル状にバス停が並んでいて、陸上競技場みたいな配置です。競技場のトラックに相当する楕円にバス停が並んでいるので、バスはスムースに動けます。 この階の建物部分には、案内カウンター、発券カウンター、自動発券機、待合スペース、コインロッカー、コンビニなどがあって、出発を待つお客さんは快適に時間を過ごせます。 このスペースも木材をふんだんに使った内装で、日本らしい自然感が漂う空間になっています。東京の大きな街の素材は、無機質なコンクリートと鉄とガラスですが、木材を取り入れると温かい生命感が生まれ、ほっとした安らぎが生まれるように感じられます。 長距離路線バスは、料金もリーズナブルで、鉄道や航空路線とはひと味違う、微妙な発着時間の便があります。路線も柔軟に設定されているので、案外便利です。 ちょっと余裕を持ったプランを立てて、《バスタ新宿》発着のバス旅はいかがでしょうか。  

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