漱石生誕の地

Posted by on 2017年11月22日

 

 

 

 

 

 

 

文豪 夏目漱石は、明治維新の前年、慶応3年(1867)2月9日に生まれました。

江戸 牛込 馬場下横町というところが生誕の地です。

現在のその地は、新宿区 喜久井町 1。2mにも満たない、オベリスク風の黒い御影石の碑が設置されています。東京メトロ「東西線 早稲田駅」2番出口を出てすぐ右側の坂のとっつき、「やよい軒」という定食チェーン店の前に在ります。

面している坂道は「夏目坂」。漱石の生家、夏目家に由来した通称です。夏目家は、この地で数代続いた名主の家柄です。名家に生まれた漱石ですが、明治維新を経て没落してゆく夏目家から転々と何度も養子に出され、親族の争いに巻き込まれるなど、不遇な幼少期を過ごしました。21歳になってやっと生家の夏目家に復籍しましたが、養子先が変わるに従って何度も転校しなくてはならない、落ち着かない生活が続きました。

 

 

 

 

 

 

 

生誕の石碑がある「夏目坂」というのは坂道の通称です。名主だった漱石の生家の家紋が、井桁の中に菊をあしらったものだったので、それに由来して正式な町名は「喜久井町」です。

「夏目坂」を登り切った辺りは寺町。様々な宗派のお寺並んでいます。豊臣の残党に備え、西の守りを固めるため、多くの寺院を配した、江戸の街づくりが今も残っています。

この近く、早稲田南町7には、新宿区が管理運営する「漱石山房」があります。ここは、漱石が晩年の9年間を過ごし、数々の名作を執筆したゆかりの地で、近代的な記念館が建っています。漱石に関する資料もたくさん収蔵されていて、多くの文学ファンが訪れて賑わっています。

 

 

 

 

 

 

 

それに比べて「生誕の地」は、ささやかな石碑が、申し訳なさそうに定食店の店先に置かれているだけで落差が大きすぎます。

「漱石山房」を訪ねるついでに「生誕記念碑」にも足を向けてください。

 

 

 

 

 

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